賢い消費者になろう

2006年秋、自動車保険の特約を中心とした保険金の不払い問題がマスコミ、そして世間を騒がせました。国内損保26社で不払いが約49万件、金額にして約350億円。途方もない金額です。このような事態にまでなったのは、損保会社の体質・モラル等、様々な要因がありましたが、ほとんど企業側の問題と言えるものでした。こういったことを2度と起こさないようにするためには、損保会社がシステムを見直し、ちゃんと支払うようになってくれるのが第一なのは言うまでもありません。

が、当事者のもう一方である消費者が知識をつけ、トラブルを未然に防げるようになることも忘れてはならない考えます。

不払い問題については、「前々からおかしいと思っていた」人より、「そういうものだと思っていて、不払いに全く気付かなかった」という人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

不払い問題を経て、自動車保険は簡素化の流れにあります。保険を見直す際、どんなときに保険が下りて、どんなときにダメなのか、そういう部分をきちんと押さえておき、消費者の側からも保険金の不払いを防げる(気付ける)ような、そういう賢い消費者になることは、社会生活をスムーズにするものであると思います。自分の身は自分で守ろう、というものありますが・・・。自動車保険の見直しは、1つの機会です。